文字幅3mm 細めの切り文字 アイアンサインを製作|Okuni/ramen

英字の店舗アイアンサイン

新静岡のらーめん屋さん Okuni/ramen 様より店舗の切り文字アイアンサインのオーダー製作を承りました。今回はIllustratorのデータがあったのでご入稿頂いての製作です。そして文字の線幅が約3mmとかなり細め。文字が細くてシュッとしたものをお求めの方には参考となるので、注意点や取付けの様子と併せてご紹介致します。

データ入稿

まず頂いたデータがこちら。デザインも完成されています。ちなみにデータの中で、原寸サイズであり完全なパスデータ(絵が線で作られている)である必要があります。データを確認すると文字の線幅は約3mmと製作可能範囲ギリギリでした。

店舗サインのパスデータ

鉄の切り抜きをする時には、この線をたどってレーザーが走るためこの様な線のデータが必要です。(お持ちでない場合は、絵を送って頂いてこちらでトレースしてデータを作成する事も可能。※有料) 一番身近なのはAdobeのIllustratorで作るパスデータ(拡張子が.ai)でしょうか。カッティングステッカーの入稿などにも指定され、目にする事が多いデータの形式です。

文字を浮かせる距離は10mm位がおすすめ

文字の切り抜きが出来たら、次は壁に取り付けるため文字の裏に「あし」(丸棒)を付けます。これを壁に穴を開けて差込み、接着剤固定します。一般的にはこの棒の径は3mm。それ以上細いものは少し特殊になり取付自体が難しいので製作側もチャレンジになってきます。文字幅が細いと表からこの丸棒が見えてしまうので、「製作可能な文字太さは3mm」としている理由でもあります。

英語の文字裏に取付用の足

また、文字をどれ位浮かせたいかあしの長さが決まるのでご注文の際にご指定頂きます。ちなみにTetsu Mokuでは、壁から10mm浮かせ+壁の中に20mm差込あし長さ30mmをおすすめしています。あしが悪目立ちせず、影も落ちるので良い塩梅になるためです。

壁への取付

サインの取付に関しては、通常施工業者様に別途ご依頼して頂いております。下の様な壁への穴開け位置の台紙が付属しますので、取付場所に仮留めして、赤丸の位置に小さい径からドリルで穴開けをしていきます。これが結構繊細な作業です。いきなり丸棒と同じ3mmで開けてしまうと大体ずれますのでここは大切なポイントです。

店舗サイン取付用の穴あけ位置台紙

アンダーライン(文字の下端)を揃えると綺麗に仕上がりますので、下に厚みのある木端など当てると良いです。壁からの出寸も10mm出したかったら10mmの厚みの木端をかませて出寸を揃えて下さい。

壁に穴を開けてDIYでサインを取付ける

取付の際のお写真を送って頂きましたが、今回はなんとオーナー様がDIYで取付されたそうです。少し穴の位置がずれて文字が斜めになってしまったのだとか。しかし「それもアジの一つです!」という事でご満足頂けたそうです。ちなみにですが、穴の位置がずれてしまった場合は穴を少しだけ広げてやると微調整できるので、ご自分で施工される方はご参考にして下さい。

完成

そうして出来上がりがこちら。骨材のザラっとした質感とあいまって良い感じですね。あしも壁と同じ色で塗って頂いた様で完璧です。

英字の浮き文字サイン

というわけで、細めの店舗切文字サインを事例としてご覧頂きましたがいかがでしたでしょうか。最近は手書きのサインの様な細い書体のものも増えてきました。上で見て頂いた様に、色々気を付けなければいけない点もあります。検討されている方は是非一度 contact よりご相談下さい。