シンプルなアイアンフレームの独立式両面ヘアドレッサーを製作 | RECIEL 日進

アイアンフレームのシンプルなドレッサー

今回は日進市の美容室 RECIEL 様からのご依頼で 両面ヘアドレッサー をオーダー製作させて頂きました。美容室のオーナー様や店舗デザイナー様で「既製品では丁度良いサイズがないし、色もイメージ通りじゃない…あとちょっとここがこうなればな…」と悩まれている方も多いとか。そんな時に選択肢にあがってくるのがドレッサーのオーダー製作。今回のケースはそんな方々にも参考になると思いますのでご紹介させて頂きます。

初回のご要望

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オーナー様
店舗設計はタフデザイン。既に空間のイメージは出来上がってて工事中なのですが、ドレッサーが既製品だとサイズが選べず購入予定のスタイリングチェアとも合わない気がしています。納期は3週間程です。予算は3台で40~50万程を想定しています。

なるほどなるほど。ご依頼のきっかけとなったのが、下の画像右下の「セットイス(スタイリングチェア)とドレッサー」。mateliの既製品が仮で描かれていたのですが、自分のイメージする空間に馴染まずなんだか腑に落ちなかったのだとか。

美容室の設計イメージ
イメージパース(既に空間イメージは完成していた)

ざっくりしたご回答

初回のお問い合わせでは上記位の情報でも構いませんが、お見積りを出すためにはもう少し詳しくお伺いしたいところです。いくつか質問をさせて頂きました。

・(お打合せ含めると)納期的に若干厳しい。(納期延長の可否が知りたい)
・近日中の仕様決定、ご注文、ご入金が前提。(本依頼のご確認)
・デザインやサイズ、仕様により納期、お見積もりが大きく変わる。(より詳細なご希望を伺いたい)
・納入先の場所と階数(搬入段取りが必要か)
・サイズはW600×H1500×D600程を想定(サイズのご希望)
・天板の材種はパイン集成材+クリア塗装(樹種へのこだわりがあるか)
・ミラーは5mm厚クリアミラー(特殊なミラーが必要か
・天板下に雑誌等を置く棚は無し(棚は必須かどうか)
・フレームは吹付塗装仕上げ(塗装にこだわりがあるか)
・キャスター無(ドレッサーは移動が必要か)

これは スケジュール感や価格感 といったものを共有させて頂きたかったのが一つと、料金が変わりやすいポイントをお伺いする事で 以降の選択肢を絞る 狙いもあります。(ともすると一方的で不躾ですが、カッコ内の意図があるためご理解頂ければ幸いです。)

具体的なご要望

後日お電話でもお話を伺ったところ、色で迷っていたもののスタイリングチェア(カットイス)は下の商品に決めているとの事でした。

そして違和感を感じているというドレッサーのイメージは「もっとシンプルなもの」という事で、自分のイメージに近いという以下の参考画像を頂きました。ただ、黒やアイアンそのままのフレームは少し重くて空間に合わないと感じるとの事。

更にお話する中で、パーテーション的な役割も欲しい事と雑誌を置く棚板も必須という事が分かりました。

製作イメージ

さっそく伺ったご希望を踏まえてお作りしたイメージがこちら。(※イメージパースはタフデザインさんのものを拝借して、そこにこちらで作成した3D画像(ドレッサー)を描き加えています。)

両面ドレッサーのオーダー製作デザイン案
ご希望を反映させたドレッサーのデザイン案

フレームは空間に馴染んで主張し過ぎない明るめの色(ウォームグレー)、木の色は黄色や赤っぽくなく浅い色合い(タモかオーク)のものをご提案。ご予算との兼ね合いもありますが至ってシンプル、必要最低限の構成です。

レスポンスから微調整

この案に対してオーナー様から頂いたレスポンスは…

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オーナー様
自分のイメージにはなかった提案で良いです!グレーと浅い色の木の相性も良さそうですね。サイズはメジャーで色々計ってみたところ、もう少し少し大きめがいいです。(W750 × D610 × H1700 (mm)は欲しい)あと天板の高さは800mm位がいいです。あとスタイリングチェアが届いたのですが、予想以上にひじ掛けの木の色が黄色っぽいです…。

なんとスタイリングチェアのひじ掛けの木の色が黄色っぽかったそうで、急遽ドレッサーの木部分はひじ掛けの木の色に近づける事に。また、フレームの色もまだ黒が捨てきれないという事でサイズなど微調整しながら計4パターンを作成しました。

ドレッサー オーダー製作のイメージパース

ご検討の結果、フレームはウォームグレー、木の部分はひじ掛けに合わせた明るめのブラウンという事に決まりました。

ウォームグレーと明るいブラウン天板のドレッサー

製作 天板やミラーの取付

フレームを製作後、厚み5mmのミラーを取り付けていきます。フレームのメラミン焼付塗装もいい感じの色になりました。ちなみに5mmのクリアミラーは1枚で8.5kg位ありますので慎重に取りつけました。

ドレッサーのフレームとミラー
ミラーを取り付けていく

天板や棚板も仮組みします。木部分はホワイトオーク柾目のツキ板貼りで基材はランバーコア。

オーダードレッサーの木製天板を仮組する様子
サイズもばっちり

この後、一旦外してスタイリングチェアのひじ掛けの木の色に合わせて塗装して完成です!

完成・納品

お近くでしたので直接納品させて頂きました。うん、馴染んでいますね。無理なく綺麗な感じでまとまり、オーナー様にもご満足頂けました!(たしかにチェアのひじ掛けは商品写真より明るい…)

スタイリングチェアと空間に合わせてオーダー製作したドレッサー
ひじ掛けの木に合わせた天板も違和感はない

まだ工事中でしたのでゆっくり写真も撮らせて頂いて…外からも一枚。なるほど、外からはこういう感じですか。

後日カメラマンさんに撮って頂いたという宣材用の綺麗なお写真も頂きました。やっぱり違いますね!

空間に馴染むシンプルなドレッサー
アイアンフレームのシンプルなドレッサー
ドライフラワー越しのドレッサー
ウォームグレーが清潔感のある無機質なドレッサー

以上、美容室様からご依頼の 両面ヘアドレッサー でした。サイズや色、形状や木の種類まで思いのまま。既製品よりお値段は張りますが、思い悩む前にすっきりと解決してみてはいかがでしょうか。ケースバイケースですが、おおまかに上でご紹介したような流れでドレッサーのオーダー製作が可能です。
「まずはざっくり話を聞きたい」という方は contact から、「大体希望も決まってるから見積もりが合えば早く作って欲しい!」という方は お問い合わせフォーム よりご相談下さい。