京都市左京区のカフェ あおいろ珈琲 様からご依頼の アイアンの立て看板 を製作させて頂きました。地中に埋める「埋設タイプ」のご依頼が多いのですが、今回は「自立タイプ」で製作。設置場所がウッドデッキだった事もあり、ベースにネジ留め用の穴も開けたりしていますので、似た状況で看板の設置をお考えの方はご参考にされて下さい!
製作の要件やご要望
お問合せ時の製作要件・ご要望はこの様な感じでした。
・カフェの店頭看板
・Tetsu Moku HPの「木の香の家の看板」と同じタイプだが、自立するもの
※木の香の家の様に抜き文字で落ちてしまう所はくり抜き(「あ」 「お」 「珈」 の三文字)
・看板のサイズ H:1100mm前後 W:250mm前後 T:こだわり無し
・表記 あおいろ珈琲 縦書でフォントは指定のもの
・取付場所 入口扉の横で足元はウッドデッキ
・取付方法 ネジ留めする事を考えている。(京都市まで取付希望)
「木の香の家」と同じタイプの看板ですが、埋設せずにウッドデッキの上に自立するものという事ですね。そしてちょっと不安なのでネジ留めもしたい、と。 なるほど、なるほど。そうすると…ここはこうで、これがこうなるから…という感じで、まずは簡単な絵とメールでお見積りさせて頂きました。
ちなみに、取付については可能な限り対応しますが、愛知県から遠方の場合は「出張費」を頂くかたちになります。今回は単純なネジ留め作業になりそうでしたので、ご自身でのDIYをおススメ致しました。
オーダー製作はコストダウンできる?できない?
オーダー製作のコストダウンは可能です。いきなり半額とかは難しいですが、柔軟に対応させて頂きますのでご相談頂ければと思います。今回のケースでもお見積り後にお返事がきまして「もう少しだけコストダウンしたい」との事。下の画像はその辺りを反映した仕様になっています。形状は横から見てT型を上下反転したオーソドックスなものにしました。
そして、コストダウンのためにご提案させて頂いたのが以下の項目。
・高さを1100mmから900mmに
・底のベースプレート奥行を300mmから250mmに
・厚みを3.2mmに
・塗装を焼付け塗装からAEP(吹付)塗装に
高さが低くなって物足りない感じがするかもしれませんが、設置場所が道路から少し上がっている点と、鋼板の3×6(1820mm×910mm)から長手ではなく横手で取れるため無駄が少なくコストダウンにつながりました。底のベースプレートの厚みも少し薄くしています。
塗装に関しては、焼付け塗装からAEP塗装へ。焼付け塗装は塗膜が厚く、傷が付きにくい、サビにくい等のメリットがありますが、看板に関して言えばここまでの耐候性を必要としない方もいらっしゃいます。対してAEP(吹付)塗装はというと、上記の点に対してランクが下がります。ただ、「サビも良いアジ」と捉えられる場合はこちらを選択する事でコストダウンが出来ます。
ベース面の取付に関しては、4コーナーにネジ用の穴Φ10mm程を設けてコーチスクリュー(木ネジ)で固定するお見積りでしたが、ウッドデッキの板厚が薄かった事とお客様のご希望もあり指定箇所に穴Φ3mmの穴を12箇所開ける事になりました。
完成
そうして出来上がったのがこちら。重さは約15kg。切り抜き文字の抜け部分やAEP塗装の黒マットの質感などもお分かり頂けますでしょうか。
この自立タイプの看板で立ち部分の高さが600mm以上からは、板厚6mmがおすすめです。「不安だからもっと厚くしたい」と9mmや12mmにすると、人では簡単に持てなくなってきて移動や運搬、設置など取り回しも大変になってくるからです。(ベース部分はネジ留め等で固定するならば、3.2mmまで薄くしても大丈夫です。)
いかがでしたでしょうか。自立タイプのアイアン立て看板 をご紹介致しました。設置場所や店名のロゴなどによっても、おすすめの仕様やご提案出来る事も変わってきますので、この様な看板を検討されている方は一度 contact よりお気軽にお問合せ下さい。
黒マットのシンプルな立て看板の詳細はこちら → https://tetsumoku.com/products/signboard-7/