Tetsu Moku

鉄と木の家具 / デザイン制作

古材をラフに着色した壁面オブジェを製作|未来デザインラボ la CASA 日進

古材に着色した壁面オブジェ

今回はとても面白いご依頼です。建築に関わるla CASAセンブンノイチSUVACOの3者が立ち上げる「未来デザインラボ」様からのご依頼で壁面オブジェを製作させて頂きました。その製作方法や様子も交えながらご紹介致します。

未来デザインラボとは?

la CASA 日進の外観

愛知県日進市の赤池にある未来デザインラボは、前述の3者が中心に各分野の専門家や学生などの若い世代と共に「よりよい未来の生き方・風景」について考えていく場所。建築関係の学生さんならば自由に出入りして、そこにいるプロの方達とも交流出来るそうで、自分が学生の頃にこんな場所があったらどれだけ良かっただろうなぁと羨ましい限りの場所なのです。

オブジェの製作要件

今回のご依頼は la CASAのデザイナーさんからのご依頼でこんなデザイン画が届きました。未来デザインラボのオープンキッチンに飾る壁面オブジェなのだとか。様々な色のブロックの上に「la CASA」という文字が見え隠れしています。

壁面オブジェのデザイン画

このブロックは木の古材で、左右の大きなマスには金属(左が真鍮、右が鉄)も配置したいとのご希望でした。コンセプトは「いろんな知や思いがうずうずと集まり結合して共に未来へ進む」。なんだか面白いものになりそうです。とにかくこのイメージに近づける事が今回のミッションとなりそうです。

まずはブロックを準備

まずはそれぞれのブロックを作ります。手始めに通し柱の古材を玉切りに。表面(切断面)は綺麗なものより、ノコ目があった方が良いという事でチェーンソーで切ります。デザイナーさんが準備していた古材も加わり段ボールいっぱいの古材が準備出来ました。

古材に着色していく

ピースが揃ったら、デザイン画にある色に一つずつ着色していきます。ベースを塗った後に重ね塗りしていく地道な作業ですが、古材の状態や塗り方によって全く違う表情になるのでじつに面白い作業。(写真2枚目がベース色、2枚目が塗り重ねた後)デザイン画を見ながら配置もして、バランスも見ながら塗り重ねる色の調整もしていきます。

金属ピースも嵌めて全体を調整

木材ブロックが出来てきたら、金属ピースに取り掛かります。まず真鍮と鉄のボックスを準備しました。精度のいる曲げ加工が必要だったのでこちらは外注です。中に基材(木の土台)を入れるため、製作途中の取付・取り外しがし易い様に、段差を付けたのもポイント。同じ様に見えますが、切り欠きの向きも微妙に違います。

文字部分は印刷と塗装で

「la CASA」という文字部分は印刷と塗装両方を使って表現する事にしました。真鍮の「la」はUV印刷というものです。カッティングシートでも良いのですが、UV印刷は立体物に印刷可能で微妙な色も表現できるのでこちらにしました。

真鍮に英文字のUV印刷

木材部分は薄く吹付塗装にします。ロゴデータを原寸印刷して切り抜き、アウトラインをマスキングしていきます。ちなみに鉄の部分はマスキングしたうえでサビ付けして「A」の頭部分を表現。塗装後に場所が分からなくなると困るので、ブロックの裏に番号も振りながら接着していきます。

完成・取付

そして出来上がったのがこちら。両サイドが部屋になっていて、その間の壁なのでバランスが難しいのだと思うのですが、ある意味馴染んでいるというか、好きな人は好きなんじゃないかと。色々な素材の様々な表情が見えるだけで贅沢な感じもします。

アートの様な壁面オブジェ

左はこんな感じ。アートな雰囲気ですね。

真鍮と古材ブロックのオブジェ

左右を通しで見るとこんな感じ。

カラフルなブロックオブジェ

引きだとこんな感じです。

オープンキッチンの後ろに壁面オブジェ

手前の柱は構造上どうしても取れなかったみたいです…でもなんかひとクセあっていいんじゃないかと思いますけどね。

古材を再利用した壁面オブジェ

普段使わない色使いや製作方法だったものの、Tetsu Mokuだから出来たものでもあるんじゃないかと自負しています。古材、真鍮、鉄にUV印刷、ステイン塗装、サビ付けなどなど…要素が混在しているので、この製作を一社で引き受ける所は中々ないのでは…。

あと製作しながら思いましたが、ご家庭でもいらない木にペイントして壁に飾るだけでもおしゃれな感じになりそうです。9個位ブロックが並べばさまになると思いますし、別に全部が同じ大きさでなくても良いのでバリエーションも広がります。絵具片手に子供と一緒にDIYなんて事も一興です。

と、この様な感じで製作させて頂いた壁面オブジェ。いかがでしたでしょうか。個人的にとても良い経験をさせて頂きましたし、今後この様なご依頼も増えてくると嬉しいです。「そういう変わったものが作ってほしかったんだよね」という方は是非お問合せ下さい。