Lアングルで部屋の間仕切りになるアイアンパーテーションを製作

アイアンパーテーション設置の様子久々のリノベーション案件でエキスパンドメタルを使ったアイアンの間仕切りを製作させて頂きました。このアイアンパーテーション、メッシュ部分にハンガーやモノを掛けたりできる実用性に加えて、部屋の間仕切りにもなる機能性もあってなかなか便利なやつです。
大きさが幅1.7M×高さ2.3Mと大きくて搬入やそれに伴う構造変更に苦労しましたが、無事に設置してきましたのでご紹介します。

一般には売っていないメッシュ部分を金網問屋で仕入れ

いま流行の男前インテリアでよく見かけるこのアイアンパーテーション。製作にあたってメッシュ部分(金網部分)の素材の入手をどうしようか悩みました。特に今回は天井まである大きなものなので、ホームセンターにある様なフェンス用の金網では押すとたわむ事は容易に想像できたからです。という事で、まずは実物を見てみようと思い金網問屋さんへ。金網問屋入り口佇まいからしてマニアックな雰囲気です。でもここなら目的のものが見つかりそう。
金網問屋の店内に並ぶエキスパンドメタルありますあります。無数の金網がわんさかロールになって並んでいました。でもここはどちらかというと食品製造関係のメッシュが得意だそう。ポテトを揚げるフライヤーの網とかですね。事情を説明してああだこうだ店主に色々聞いたり、実際に触ったりしている内に丁度良さそうなのが見つかりました。いまでは金網問屋もかなり少なくなっているようですがこの先も続いていって欲しいですね。

天井いっぱいまでのアイアンの間仕切り|搬入や組立を考慮した構造

先に書いた様に、このパーテーションは部屋の間仕切りとして機能するので天井一杯までの大きさがあります。その大きさ 幅1.7M×高さ2.3M。普通の部屋の壁と同じ位あります。現場監督さんとも打ち合わせをする中で、これを一体型で製作してマンション13階の玄関扉から入れるのは無理だろうという判断となりました。マンションリノベーションの様子部材を運んでその場で溶接というのも考えましたが、今回はフローリングの上にパーテーションが設置されるのでそれは出来ません。というか、内装作業も進んでいるので火花も飛ぶしこんな状態で溶接するのは危険です。。
ではどうするか。
まずは搬入時の問題をクリアするためにパーテーションを2分割する事にしました。それもただ横に分割するのでは、継ぎ目が半分位のところで左右に出てしまうので各コーナーの継ぎ目を45度合わせにしてL字2つに。金網部分も上下2つのパーツに分けて、最後に金網を金属プレートで裏から押さえる構造としました。

現場監督さんのヘルプもあり無事に設置完了

13階まで手運びだったので搬入の段階から不安でしたが、現場監督さんが手伝ってくれたので無事に搬入。垂直に設置するための墨だしや段取りまで進めて頂いて、何から何までお世話になりっぱなし。。
アイアン間仕切り設置の様子実際に部屋の中に設置してみると幅50mmのアングルなのでなかなか迫力があります。メッシュ部分は強いものを選定しただけあって押してもたわみません。裏から見るとこんな感じで、ちょっと見えずらいですが結構な数のボルトで留めてます。
マンションリノベのアイアン間仕切りそんなこんなで設置完了。最後に床にネジ留めしたネジ頭のレタッチや掃除をして終了です。

アイアンパーテーションの完成写真

後日、現場監督さんが完成写真を送ってくれました。その他の細々したご依頼部分も綺麗に撮ってくれています。それにしてもこうして完成した内装を背景に撮ると更にかっこよく見えますね。アイアンパーテーションで仕切られた部屋シューズを入れる棚の脚部分も製作させて頂きました。コンクリートに埋まって分かりづらいですがIの字になってるんですよ。
アイアン脚のシューズラック壁一面の黒板のフチもアイアンになっています。地味ですが、このパーツも製作させて頂きました。
アイアンフレームの黒板異なる素材が一つのコーナーで出会っている感じがかっこいいですね。デザイナーさんに拍手です。
黒板の縁にアイアンフレームをまわす無骨ながらもセンスのいいお部屋でした。こういったリノベーションに関われて光栄です。
マンションリノベーション玄関から見たリビングいかがでしたでしょうか。今回は現場の空気感があって非常に良い体験をさせて頂きました。

いまやリノベーションという単語もだいぶ聞き慣れてきましたが、クライアントさんが「さすがにこういう風には出来ませんよね?」と言った事が出来てしまう時代になっているのだと思います。設計事務所や内装屋さん、電気屋さんや私の様な個人のモノ作り人の繋がりが広がって来ていて出来る事が多様になっているのもあるのでしょう。案件も重ねているので費用もこなれてきているそうです。こういうのお好きな方は今がチャンスなのかもしれません。

という事で、「こういうの作れるかな?」があったらどんなものでもお気軽に contact からお問合せ下さい。もちろん出来ないものも沢山ありますが、出来るかも知れません。お待ちしております。