松屋式ドリップの蒸らし蓋 | 喫茶スロースさんのコーヒー研究会

松屋式ハンドドリップの際に使う蒸らし蓋

本日は蒲郡市の 喫茶スロース さんへ。上の「蒸らし蓋」の打ち合わせも兼ねて「コーヒー研究会」に参加させて頂きました。

コーヒー豆を蒸らす?蒸らし蓋を使う松屋式独特の淹れ方

「コーヒーを蒸らすの?蒸らし蓋ってなに?」と思いますよね。私も初めそう思いましたが科学的な根拠もある名古屋方面独特の淹れ方みたいです。これ、名古屋の大須にある老舗珈琲専門店の松屋コーヒーさん発祥の淹れ方だそうで「松屋式」と呼ぶそうです。淹れ方が独特なのですが、蒸らし蓋はその時に必要なものなんです。下にざっと淹れ方を紹介していますが、簡単に言うと蒸らす事で豆の炭酸ガスを抜いて旨みを引き出すのだとか。
で、この淹れ方を採用しているコーヒー屋さんの多くは下の写真の様にガチャガチャのカプセルなんかを改造して蓋として使ってる訳ですね。今回は「これじゃあ、味気ないよね。」という事でこの「蓋」をデザインさせてもらっているのです。

カプセルで珈琲豆を蒸らす

喫茶スロースさんのコーヒー教室で松屋式ハンドドリップを体験

ここからは、教室で体験してきた事をざっと紹介します。今回はコーヒー屋さんが豆を売る前にしている作業ハンドピックも体験させて頂きました。(本来はこの作業の重要性を知る勉強会でもあったようです。)マンデリンの欠点豆上の写真は焙煎前のコーヒー豆。「マンデリンくず」と書いてあります。焙煎する前に明らかに色やカタチが悪いものを選り分けて出た豆だそうで、こういった豆を「欠点豆」と呼ぶそうです。簡単にいうとおいしくない豆という事ですね。焙煎後のコーヒー豆を必要グラム数入れるその後焙煎された豆がこちら。適当量をボールにあけます。ここからが2回目のハンドピックという事になります。コーヒー豆のハンドピック欠点豆を探しながらひたすら除けていきます。おいしいコーヒーができるまでって大変ですね!ハンドピックで除けたコーヒー豆これがいわゆる「ダメな豆」。確かにキレイな豆に比べるとカタチが崩れていたりするのですが、言われなければ分からない位です。というかチェーン店のコーヒー豆はこんなのも入ってる気がします…。気になる見分け方の基準は是非スロースさんの教室にて体験してみて下さい!カリタ ナイスカットコーヒーミルで豆を挽く厳選された豆をミルで少し粗めに挽きます…今回の豆は中深入りだそうですが、それでもこの粗さです。浅煎りの場合はザラメ位に粗く挽くそう。松屋式で淹れるためドリップ前に穴を掘るここも松屋式の特徴です。真ん中に穴を掘って…簡易的な蓋で蒸らします。太めで全体的にお湯を通すのですが、ドリッパーの形状を考えて均一にお湯が通る様に穴を掘るのだそうです。説明を聞くとちゃんと理にかなっててなるほどと感心します。松屋式 カプセルでコーヒー豆を蒸らす3分程蒸らしたらドリップしていくのですが、これ以降の詳しい手順はここでは紹介しきれないので教室にて…カリタのコーヒーサーバーを持つ手その味やいかに。ハンドピックで除けたものだけで淹れたものと、除けた後のものとでは、素人の僕でも分かるほど!皆さんも是非コーヒー教室で体験してみて下さい
スロースさんではこのように、様々な角度からコーヒーを楽しむ教室がたくさんあります。コーヒー好きな方、これからコーヒーを始める方にもオススメの教室です!
http://slothcoffee.jp/archives/category/coffee-schoolキャニスターやサーバーとも相性が良い松屋式蒸らし蓋こちらが今回デザインさせて頂いている蒸らし蓋です。色は2種類あります。モチーフは店主ミチノさんがたまにかぶっている「どんぐり帽子」。お店の雰囲気にも合うかなぁとこのカタチにしました。あとは微調整をして今後、Tetsu Mokuのウェブストアと各出店イベント、喫茶スロースさんにて販売をさせて頂く予定です。気になる方は是非お声掛け下さいね。